Root cap 治療メソッド
カイロプラクティック × アナトミートレイン × 神経支配理論 — 統合臨床マニュアル
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短縮筋一覧
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カイロプラクティック × アナトミートレイン × 神経支配理論 — 統合臨床マニュアル
主訴から「短縮筋」「サブラクセーション部位」を特定する Root cap メソッド臨床推論ツール
姿勢変位ごとに短縮しやすい筋肉を部位別にまとめています。短縮=アプローチすべき筋肉。
| アプローチ | 仕組み | 結果 |
|---|---|---|
| マッサージ等 | 筋肉そのものを物理的に圧迫して無理やり伸ばす。脳からの「縮め」命令は止まっていない。 | 時間が経つと元の短縮状態に戻る(戻り現象) |
| 神経伝達を整える | 筋肉をコントロールする「大元(脳・神経)」のスイッチを切り替える。原因の命令そのものを変える。 | 内側から自然にフワッと緩み、持続性がある |
筋膜ラインを通じて全身のつながりにアプローチ。患部から離れた原因部位を説明するための理論。
| 症状・部位 | 見るべきATライン | 確認ポイント | 関連する神経支配 |
|---|---|---|---|
| 腰痛 | SBLBFL/FFLDFL | ハムスト・足底腱膜・脊柱起立筋(SBL)/広背筋・大臀筋(BFL)/大腰筋・横隔膜(DFL) | 坐骨神経(L5-S2)・脊髄神経後枝・胸背神経(C6-C8)・下殿神経(L5-S2)・横隔神経(C3-C5) |
| 肩こり・頸部痛 | SBLSFLDFLLTL | 後頭下筋・脊柱起立筋(SBL)/胸鎖乳突筋・胸骨筋(SFL)/斜角筋・舌骨筋群(DFL)/頭板状筋・側頸(LTL) | 副神経(XI)・頸神経(C1-C5)・横隔神経(C3-C5)・大後頭神経(C2) |
| 頭部前方変位 (ヘッドフォワード) | SFLSBLDFL | 胸鎖乳突筋・胸骨筋・腹直筋の短縮(SFL)/後頭下筋(SBL)/頸長筋・斜角筋(DFL) | 副神経(XI)・C1-C6頸神経・肋間神経(TH7-TH12) |
| 反り腰・骨盤前傾 | SBLSFLDFL | 仙骨結節靭帯〜ハムスト(SBL)/大腿四頭筋(SFL)/大腰筋・腸骨筋(DFL) | 大腿神経(L2-L4)・坐骨神経(L5-S2)・腰神経叢(L1-L4) |
| 呼吸が浅い・自律神経症状 | DFLSFL | 横隔膜・心膜・斜角筋・舌骨周囲(DFL)/胸〜腹部の短縮(SFL) | 横隔神経(C3-C5)・迷走神経(X)・交感神経幹・C5-C8頸神経 |
| 産後の不調・骨盤底 | DFLBFL/FFL | 骨盤底筋・大腰筋・横隔膜・内転筋(DFL)/胸腰筋膜(BFL/FFL) | 陰部神経(S2-S4)・閉鎖神経(L2-L4)・腰神経叢(L1-L4) |
| 膝痛 | SFLSBLBFL/FFLLTL | 大腿四頭筋・膝蓋骨下腱(SFL)/腓腹筋〜ハムスト結合部(SBL)/外側広筋(BFL)/腸脛靭帯(LTL) | 大腿神経(L2-L4)・坐骨神経(L5-S2)・上殿神経(L4-S1)・伏在神経(L3-L4) |
| 体幹回旋制限・ねじれ姿勢 | SPLBFL/FFLIFL | 内・外腹斜筋・菱形筋・前鋸筋(SPL)/広背筋〜対側大臀筋(BFL)/縫工筋・広背筋外側縁(IFL) | 肋間神経(TH7-TH12)・胸背神経(C6-C8)・背側肩甲神経(C5)・大腿神経(L2-L3) |
| 側方変位・O脚X脚・骨盤側方傾斜 | LTLSPL | 腸脛靭帯・大腿筋膜張筋・腓骨筋・外腹斜筋・肋間筋(LTL)/螺旋ストレス(SPL) | 上殿神経(L4-S1)・浅腓骨神経(L5-S1)・肋間神経(TH7-TH12) |
| 足底筋膜炎・アキレス腱炎 | SBL | 足底腱膜・腓腹筋・アキレス腱の短縮(SBL) | 脛骨神経(L4-S3)・内側/外側足底神経(脛骨神経枝) |
| 目の疲れ・頭痛 | SBLSFL | 後頭下筋・脊柱起立筋・帽状腱膜・前頭筋(SBL)/頭皮筋膜(SFL) | 大後頭神経(C2)・小後頭神経(C2)・C1頸神経・三叉神経(V) |
| 肩こり・テニス肘・上肢挙上痛 | SBAL | 僧帽筋〜三角筋〜外側筋間中隔〜手指伸筋群(SBAL) | 副神経(XI)・腋窩神経(C5-C6)・橈骨神経(C5-T1) |
| 肘内側痛・ゴルフ肘・手指屈筋 | SFAL | 大胸筋・広背筋〜内側筋間中隔〜手指屈筋群〜手根管(SFAL) | 正中神経(C6-T1)・尺骨神経(C8-T1)・胸前神経・胸背神経(C6-C8) |
| 肩前面痛・胸郭出口症候群・母指CM痛 | DFAL | 小胸筋・鎖骨胸筋筋膜〜上腕二頭筋〜橈骨〜母指球筋(DFAL) | 筋皮神経(C5-C7)・正中神経(C6-T1)・腕神経叢全体・内側・外側胸前神経 |
| 肩後面痛・小指側のしびれ・肩甲骨内側 | DBAL | 菱形筋・肩甲挙筋〜肩回旋腱板〜上腕三頭筋〜尺骨〜小指球筋(DBAL) | 背側肩甲神経(C5)・肩甲上神経(C5-C6)・腋窩神経(C5-C6)・橈骨神経(C5-T1)・尺骨神経(C8-T1) |
Root capの治療原則と、問診から評価・治療方針までの一連の検査の流れ。まず治療原則を押さえ、続いて検査ステップを確認してください。
| 時期 | 主に読む・実践するページ | 到達の目安 |
|---|---|---|
| 1ヶ月目 | 理念/MVV/Credo/治療原則・基本検査方法 | Root capの考え方を語れる・問診の型を覚える |
| 2ヶ月目 | 短縮筋/症状確認・問診/施術チェックリスト | 短縮筋アプローチの基本・接遇が型どおりできる |
| 3ヶ月目 | 神経支配/カイロプラクティック理論 | 筋肉・骨格・神経の鑑別ができる |
| 4ヶ月目 | アナトミートレイン/症状判定フロー | PREP法で原因と方針を説明できる |
| 5ヶ月目 | すり合わせツール(全12項目)/部位別評価 | 主観×客観をすり合わせ方針を決められる |
| 6ヶ月目 | 産前・産後ケア/全体の総仕上げ | 一連の流れを一人で完結し独り立ち |
理念・ビジョン2031を、1回の施術に落とし込むためのチェックリスト。「痛みを取るのは当たり前。その先へ」を毎回体現する。
Root capメソッドの骨格アプローチの土台。トムソンテーブルを使った施術の基本理論・骨盤ユニット(骨盤リスティング)・最重要骨「アトラス(第一頸椎 C1)」の評価・アジャストをまとめて理解する。
| 神経 | 支配領域 | 主な機能 |
|---|---|---|
| 副交感神経 | 後頭骨〜C5 & 仙骨(仙腸関節含む) | 休息・消化・回復(リラックス系) |
| 交感神経 | C6〜L5 | 活動・緊張・闘争逃走反応(活動系) |
| 部位記号 | 名称 | セッティングのポイント |
|---|---|---|
| C | サービカル(頸椎部) | ヘッドピース下端より約2.5cm上方に下顎が位置するようにする。ノブ右で強く・左で弱く |
| D | ドーサル(胸椎部) | 腰部を回すと腰部テンション強・胸部強。胸部を回すと胸部強・腰部弱 |
| L | ランバー(腰椎部) | 骨盤のセッティング。ノブ右で強く・左で弱く |
| P | ペルビック(骨盤部) | 患者の腸骨前棱骨の約2cm上方にテーブル上端がくるようにする。必ずフットスイッチを踏んだ状態で操作する |
| 記号 | 読み方 | 意味 | 方向 |
|---|---|---|---|
| P | ポステリア | posterior | 後方 |
| A | アンテリア | anterior | 前方 |
| S | スーペリア | superior | 上方 |
| I | インフェリア | inferior | 下方 |
| R | ライト | right | 右 |
| L | レフト | left | 左 |
| M | メディアル | medial | 内方 |
| EX | エクスターナル | external | 外方 |
| IN | インターナル | internal | 内旋方向 |
| ユニット | 評価 | 腸骨 | 仙骨 | 側弯 |
|---|---|---|---|---|
| R+ | 伸展時右短下肢〜屈曲時右長下肢 | 右腸骨後下方〜左腸骨前上方 | ー | S字 |
| L+ | 伸展時右短下肢〜屈曲時左長下肢 | 左腸骨後下方〜右腸骨前上方 | ー | 逆S字 |
| R- | 伸展時右短下肢〜屈曲時左短下肢 | 右腸骨後下方〜内方 | 前方 | 逆C字 |
| L- | 伸展時左短下肢〜屈曲時左短下肢 | 左腸骨後下方〜内方 | 前方 | C字 |
| 変位 | PSISの高さ | 腸骨稜 | 臀溝 | 臀部の重さ | 坐骨の触診 | 臀部の触診 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| PI | 低い | 高い | 低い | 重い | 深い | |
| AS | 高い | 低い | 高い | 軽い | 浅い | |
| EX | 隆起し幅が狭い | 隆起している | 内旋しやすい | |||
| IN | なだらか | 外旋しやすい |
| 変位 | 浮腫 | 圧痛 |
|---|---|---|
| PI | PSIS内側の上部 | PSIS内側の上部 |
| AS | PSIS内側の下部 | PSIS内側の下部 |
| EX | PSIS内側全体 | PSIS内側全体 |
| IN | 触れない | 鼡径部に痛みが出る |
| 部位 | 偏位 | 症状・特徴 | アプローチ |
|---|---|---|---|
| 肩関節 | AI偏位 | 肩関節のAI偏位が約85%で起こる。肩関節注後に痛みが生じる | 骨盤を把持し上肢外旋の状態でPS方向へドロップする |
| 肩関節 | PS偏位 | 肩関節前面に痛みが生じる | 骨盤を把持し上肢内旋の状態でAI方向へドロップする |
| 肘関節(テニス肘) | 橈骨側方偏位(尺骨側) | 尺骨側偏位より好発。肘外側関節に疼痛、橈骨骨頭前に疼痛や圧痛がみられる。橈骨は後外方へ偏位する | 橈骨を母指で把持し肘を伸展させつつ前後方へと押し込む |
| 肘関節(ゴルフ肘) | 尺骨側方偏位 | 尺骨がずれると肘内側上顆に疼痛が生じる。肘関節を伸展できなくなる。尺骨は後内方へ偏位する | 尺骨を母指で把持し肘を伸展させつつ前後方へと押し込む |
| 膝関節 | 大腿骨偏位(IN) | 脛骨に対して大腿骨が内方(IN)偏位し内側が開いている状態。A-IN 大腿骨内顆が前方軸転している状態→膝の内側面に疼痛が出現。P-IN 大腿骨内顆が後方軸転している状態 | |
| 膝関節 | 大腿骨偏位(EX) | 大腿骨に対して脛骨が外方(EX)偏位し外側が開いている状態。A-EX 脛骨外顆が前方軸転している状態→膝の外側面に疼痛が出現。P-EX 脛骨外顆が後方軸転している状態 | |
| 膝関節 | 膝蓋骨上方偏位 | 大腿骨・脛骨の矯正を行っても症状が改善しない場合は膝蓋骨を調べる必要がある。膝蓋上部に疼痛が生じる | |
| 股関節 | 各方向の偏位 | 股関節節の偏位のほとんどは骨格・椎骨を矯正する事により改善できる | 検査(パトリックテスト)を行いどの方向に偏位しているのか確認する |
| 足関節 | 中足骨・立方骨 | 足に色々な刺激が加わることによって足の骨は様々な方向へ偏位する。踵骨・距骨・舟状骨・楔状骨・中足骨などが偏位し偏平足の原因となる。中足骨は下方へ偏位する。足底部に水疱やタコが出現する。立方骨は外方へ偏位する。足全体に均一に体重をかけないで歩行すると偏位する | |
| 外反母趾 | MP関節 | ハイヒールを履く女性に多い。原因は母趾MP関節靭帯にある。中足骨骨頭が内方へ、基節骨が内方へ偏位し疼痛が生じる |
| 骨盤ユニット | 評価 | 腸骨 | 仙骨 | 側弯 |
|---|---|---|---|---|
| R+ | 伸展時右足下肢〜屈曲時右長下肢 | 右腸骨後下方〜左腸骨前上方 | ー | S字 |
| L+ | 伸展時右足下肢〜屈曲時左長下肢 | 左腸骨後下方〜右腸骨前上方 | ー | 逆S字 |
| R- | 伸展時右足下肢〜屈曲時左短下肢 | 右腸骨後下方〜内方 | 前方 | 逆C字 |
| L- | 伸展時左足下肢〜屈曲時左短下肢 | 左腸骨後下方〜内方 | 前方 | C字 |
| 疼痛部位 | 疼痛の左右差 | 症状 | 視診で診る箇所 | 可動のチェック項目 |
|---|---|---|---|---|
| 胸椎(下部) | 左右なし | 体幹屈制制限&疼痛・体幹屈曲時疼痛 | 胸椎の後弯 | 筋肉、体幹後屈時の可動 |
| 胸郭(上部) | 左右なし | 体幹屈制制限 | 頸部前屈 | 筋肉、体幹後屈時の可動 |
| 腰椎 | 左右なし | 体幹後屈制限&疼痛・前屈時疼痛 | 腰部前弯・後弯 | 腰部前後傾 |
| 仙骨 | 左右なし | 座位時の疼痛・前ML疼痛・仙骨前疼痛 | 前M・後模 | 骨盤リスティング |
カイロプラクティックで最も重要視される骨。全身の健康と機能の要であり、「生命のゲート」とも呼ばれる存在。アトラス × 骨盤の関係性は全症状で必ずチェック。
目安時間:症状確認5分・問診15分。この流れを毎回徹底することで患者様の信頼と次回予約につながります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 人として | あいさつは元気よく、感謝&御礼、愚口を言わない |
| 目線 | 相手の目を見て話す(見続けるのは相手に違和感を与える) |
| 表情 | まゆげ、目、口角を意識し、話しの内容に合わせて大げさに表現する |
| 正直 | できること&できないことは歯切れ良く伝える(特に語尾) |
| 雰囲気 | 姿勢、清潔感、話し方、相槌、リアクションのしかた、パーソナルスペースを意識する |
| 一貫性 | 約束、最初に評価したこと、治療期間など |
| 対象 | 来院頻度の目安 |
|---|---|
| 慢性疼痛 | ステップ①3〜4回の施術を詰めていき、ステップ②週1回、ステップ③2週間に1回、ステップ④1か月に1回をトータル3か月間の施術 |
| 急性疼痛 | ステップ①毎日(症状の程度による)、ステップ②週2〜3回、ステップ③週1回、ステップ④2週間1回、ステップ⑤1か月に1回施術でトータル3〜4か月 |
| 高齢者 | ステップ①週2回を8〜10回、ステップ②週1回、ステップ③10日に1回、ステップ④2週間1回、ステップ⑤1か月に1回施術でトータル6か月〜10か月 |
自律神経の症状の見抜き方・検査・アプローチをまとめたページ。見えない自律神経を、触れる・動かせる客観指標に置き換えて評価します。
| タイプ | 問診で拾う症状(複数あれば傾き濃厚) |
|---|---|
| 🔥 交感が高ぶる (緊張モード) | 不眠・寝つきが悪い/動悸・息切れ/イライラ・不安/のぼせ・発汗/慢性頭痛/肩・首の慢性緊張 |
| ❄️ 副交感が落ちる (休息が効かない) | 慢性疲労・倦怠感/冷え・末端冷感/便秘・下痢・胃腸トラブル/食欲不振・吐き気/めまい・ふらつき/低血圧・朝が弱い |
| ⚡ 混在・変動 | 症状が日や時間で変わる/呼吸が浅い・息苦しい |
特殊検査は不要。普段やっている脊椎可動性・短縮筋の評価の延長で、自律神経の所見を拾います(=どこが固まっているかを"見える化"する評価の段階。まだ施術方針ではありません)。自律神経症状の方は交感優位で緊張が続いた結果として胸椎が固まりやすい=胸椎の可動性低下が出やすい。これは「胸椎=交感だから交感を上げる」という意味ではなく、固まった胸椎を緩めて整える手がかりです(基本は副交感を活性化して鎮める/STEP 3参照)。
| 診る場所 | 意味(自律神経との関係) | 出やすい症状 | 触れる短縮筋の例 |
|---|---|---|---|
| 後頭骨-C1(C0-C1) | 迷走神経=副交感の出口。可動性低下=副交感が働きにくい | 頭痛・めまい・不眠・自律神経全般の乱れ・首こり(後頭部)・吐き気 | 後頭下筋群(C1) |
| C7-T1(頸胸移行部) | 星状神経節=顔面・上肢の血流(交感) | 顔・頭ののぼせ/手の冷え・しびれ・むくみ・発汗異常(顔面・上肢) | 斜角筋群・小胸筋(交感神経幹の近接) |
| 上部胸椎 T1-T5 | 心臓・肺の交感 | 動悸・息切れ・胸の圧迫感・呼吸が浅い・不安感・寝つきの悪さ | 胸部脊柱起立筋 |
| 中下部胸椎 T6-T12 | 消化器の交感 | 胃もたれ・食欲不振・便秘/下痢・みぞおちの不快・背部のだるさ | 横隔膜(C3-C5・呼吸の浅さ) |
| 仙骨 S2-S4 | 骨盤内臓の副交感。仙骨AIあり=副交感低下=交感優位の根拠 | 便秘・頻尿/尿漏れ・生理関連の不調・下腹部や殿部の冷え・骨盤内のだるさ | 梨状筋(仙骨副交感の近接) |
扉が開く。おしゃれな院内は常に隅々まで清掃が行き届き、患者様がリラックスできる、ゆったりとした60〜80BPMのR&Bが静かに流れている。院内にいる全てのNavigatorは、その人が初診であろうと10年通う常連であろうと関係なく、顔を見た瞬間に「〇〇さん、こんにちは」と名前を呼び、最高の笑顔で迎える。患者様はここで初めて、自分が大勢の中の一人ではなく、名前を持った一人の人間として待たれていたことに気づく。来院した瞬間そのものが、小さな感動として記憶に残りはじめる。
院の中では、無駄のない動きが静かに、途切れなく続いている。誰が問診し、誰が施術しても、スタッフ全員が同じ患者情報を共有し、引き継ぎに迷いがない。「次は〇〇さんを2番ベッドへ」――指示を出すNavigatorがいて、それを受けたNavigatorは受け身にならず、気持ちのよい、心地よい返事で応える。指示役が立て込んでいるときは、受け手側が指示を待つのではなく、自分から「次、何をしましょうか」と仰ぎにいく。誰も止まらない。この流れるようなオペレーションを目の当たりにした患者様は、施術の前に、まずそのチームの動きに驚き、感動する。
ある患者様は、3ヶ月前まで「肩が痛い、治療してほしい」と来ていた。今、その人はベッドの上でNavigatorに自分の言葉でこう話す。「先生に教わった通り、椅子を変えて朝の動きを変えたら、痛みが出る前に自分で気づけるようになった」。Navigatorは痛みを取る。それは当たり前。その先で、患者様が自分の体を理解し、自らの力で前進していく姿を見届ける。これがRoot capの一回の施術だ。
帰り際、患者様の心に残っているのは、受けた治療の確かさと、最後まで向けられたスタッフの笑顔だ。「ここに来てよかった」「また来たい」――そう思いながら扉を出ていく。その印象が、次の来院を、そして一生涯の付き合いを連れてくる。
入社6ヶ月のNavigatorは、問診から評価、施術、PREPでの説明、次回計画までを一人で回しきる。理念もビジョン2031もCredoも、暗記した言葉ではなく自分の体験として語れる。先輩には「教える義務」があり、後輩には「教わる権利」がある。誰かが成長すれば、全員がそれを自分のことのように喜ぶ。知識があり、技術があり、常に笑顔でかっこいい――そんなNavigatorが35名集まり、互いに高め合っている。
ここで数年を過ごしたNavigatorは、技術が高いだけの人間ではない。患者様の小さな表情の変化に気づき、言葉にならない不安を先に汲み取れる人になっている。後輩が失敗したときも、原因を見極めて次の一手を導く問題解決力を備えている。仲間の成長を、競争相手の前進としてではなく、自分の喜びとして受け取れる。
入社したころは自分の施術で精一杯だった人が、今は院全体を見渡し、誰かが立て込んでいればすっと手を貸している。指示を待つのではなく、自分で状況を読んで動ける。家に帰れば、家族に「今日こんな患者様が自分の体を取り戻していった」と誇らしげに話す。長く働くほど人生が豊かになっていく――そういう生き方のモデルになっている。
やがて彼ら彼女らは、自分が新しい店舗を任され、後進を育てる側に回る。かつて先輩から「教わる権利」を存分に使った人が、今度は「教える義務」を喜びとして引き受けている。Root capで育つということは、優れた治療家になることであると同時に、誰かの人生を預かるにふさわしい、誠実で器の大きい一人の人間になることを意味している。
Root capを「卒業」した人も、人生の節目――産後、更年期、年齢を重ねて体が変わるとき――にいつでも戻ってこられる。痛みから解放され、体を自分で理解し、自立し、限界を超えたときはまた戻れる。その循環の真ん中に、確かな技術 × 丁寧な説明 × 一生涯の寄り添いで支える「一生涯のホームドクター」がいる。Navigate(導き)、Empower(力を与え)、Fly(羽ばたかせる)。
マタニティー矯正 × 産後矯正 — 「産前の延長が産後」。妊娠中期から産後12ヶ月までを一気通貫で整えるRoot capメソッド。
リラキシンは卵巣・胎盤・子宮から分泌され、恥骨結合・骨盤まわりの靱帯・関節を緩めて、赤ちゃんが産道をスムーズに通れるように働きます。緩い=整えやすいが不安定でもある、という両面を理解して施術強度を選びます。
| 時期 | リラキシン分泌量 | 臨床的な意味(RC視点) |
|---|---|---|
| 妊娠初期〜中期 | 多 | 関節が最も緩い。マタニティーはソフト施術が必須(強矯正禁忌)。整えやすいが不安定。 |
| 出産後〜産後6ヶ月 | 中 | ゴールデンタイム。緩さが残り矯正効果が最も高い。骨盤を正位へ誘導しやすい。 |
| 産後7〜12ヶ月 | 少 | 仙腸関節・靱帯の固定が始まる。崩れた位置で固まる前に整えるべき時期。 |
腹腔を箱のように囲む4つの筋。神経支配=サブラクセーションの候補レベルとして読みます(RCの「短縮筋→支配神経→サブラク」の流れ)。
| 位置 | 筋 | 神経支配(サブラク候補) |
|---|---|---|
| 天井 | 横隔膜 | 横隔神経 C3〜C5 |
| 後面 | 多裂筋 | 脊髄神経後枝(C3〜S3/胸神経・腰神経の後枝) |
| 横〜正面 | 腹横筋 | 肋間神経 T7〜T12/腸骨下腹神経 T12・L1/腸骨鼠径神経 L1 |
| 床 | 骨盤底筋(ペリネ) | 陰部神経 S2〜S4 |